ビルや施設に入り込むテクノロジー -住宅・ビル・施設 Week 2019 レポート

住宅・ビル・施設 Week 2019が、12月11日 ~ 12月13日の間にて、東京ビックサイト/青海展示棟にて開催された。

省エネや、業務効率ならびにユーザーエクスペリエンスを向上させるため、住宅やビルなどの施設にIoT/AIの技術が利用されている。

日本コンピュータビジョン / 顔認証ソリューション

日本コンピュータビジョンは、高度な顔認証ソリューションを提供する。会場では、顔認証ソリューションを用いた、入館ゲートのデモが展示されていた。(トップ画像)

入館ゲートに、専用の端末(図の右上)が取り付けれており、人がゲートに近づくと、端末に搭載されたカメラで人物を検知し、さらにあらかじめ登録された画像データと照合することで、ゲートの閉会を制御する。

特徴は、高い認証精度と認証スピードで、朝の混雑時など、人が連続で入館するような場合でも、スムーズな動作が可能となっている。

また、例えばマスクをした場合やサングラスをしている場合など、アルゴリズムによっては認証が難しく、あらかじめマスクをした画像やサングラスをした画像など、ケースに応じてあらかじめ画像データを学習させる必要がある。
当該ソリューションでは、特徴量の検出を相当うまく行っているためか、学習に必要となる顔画像は1枚でよく、その上で、例えばマスクやサングラスをした状態、さらには仮装をした状態でも、認証が可能となる。

このため、導入時に学習をさせる手間が大幅に削減され、運用後も追加の学習を行う必要がほとんどなく、非常に高い運用性を誇る。

展示では、入館ゲートのデモとなったが、この他にも小売り向けに、入店者の性別や滞在時間などを取得し、マーケティングデータとして活用できる、顔認識をソリューションも用意している。

三菱電機 / スマートビルサービスプラットフォーム

三菱電機 / スマートビルサービスプラットフォーム
ロボットがビル内を移動し、巡回警備などを行う

スマートビルサービスプラットフォームは三菱電機が開発した、スマートビルを実現するためのプラットフォームである。

人の代わりに、ビル内の巡回警備や、掃除および搬送などをロボットが行う時代になってきた。ただし、同一フロア内での移動は得意だが、例えばエレベーターなどのビル設備を利用しての移動は難しい場合があった。

つまりは、ロボットがエレベータなどの設備を操作できない、ということである。厳密に言えば、現在の技術を用いれば、画像認識などを利用して、ロボットが自律的に、エレベーターの操作を行うことが出来るかもしれない。
ただし、ソフトウェア開発が必要となり、またわざわざエレベータを操作する機構をロボットに搭載する必要が出てくる。自律的にエレベーターに乗る、ためだけに大変なコスト増になってしまう。

また、人が働いている時間帯でのロボット運用を考えると、人と安全に動作させる必要や、人を優先させるような配慮が必要になってくる。

三菱電機 / スマートビルサービスプラットフォーム
ロボット移動支援機能概略図

このような課題に対して、三菱電機が開発したスマートビルサービスプラットフォームを利用することで、ビル設備を連携動作させ、ロボットの移動を補助する。

ロボットがエレベーターに乗車する際は、ロボットの位置情報を確認しつつ、ビルの管理システムと連携して、エレベーターをロボットが搭乗する階まで移動させる。エレベーターが到着すると、ロボットに通知してエレベーターに搭乗させ、フロアに到着すると、ロボットにエレベーターから降りるように指示を出す。
このような一連の動作を、人が介さずにロボットと各システムの連携で行うことができる。

人との安全面で言えば、エレベーターからロボットが降りる際に、アニメーションライティング誘導システムを用いることで、エレベーター前の人にロボットの存在を予め通知することができる。(プロジェクションマッピングのように、例えば床面にロボットが搭乗している旨と、降りた後の進攻方向を表示する)

またスマートビルサービスプラットフォームの一部APIを公開して、様々なロボットや、ビル管理システムとの連携を強化していくという。

ソフトバンク コマース&サービス / mixpace

ソフトバンク コマース&サービス / mixpace
建物をARで再現し、建物内部にキッチンのAR像を配置している

mixpaceは、CADやBIMデータなどの3次元データを、AR/VRに利用する事が可能だ。
手順も非常に簡単で、CADデータを専用のアプリケーション上にドロップするだけで、ARデータに変換してくれる。変換したデータはiPadなどの端末上で利用可能となる。

例えば建設現場において、建設途中の部屋などの実空間と、仕切りや壁ならびに机などのARデータを連携させることで、より直感的に完成時のレイアウトを把握し、エンドユーザーと共有することができる。

この他にも、例えば製造現場で、AR画像をみながら機器メンテナンスを行うことで、作業効率が向上したり、工作機器の導入に際して、ARで配置前により具体的なライン設計に役立つ。