家事代行・飲食店接客をロボットが担う ―IoTNEWS生活環境創造室セミナー

キュービットロボティクスの「おもてなしコントローラー」

2番目に登壇したのはキュービットロボティクス・代表取締役社長兼CEOの中野浩也氏である。キュービットは飲食業向けのロボットプラットフォームを提供している企業だ。

家事代行・飲食店接客をロボットが担う ―IoTNEWS生活環境創造室セミナー
はキュービットロボティクス・代表取締役社長兼CEOの中野浩也氏

キュービットはロボット本体の開発は行わず、ロボット専用のキオスク筐体と、「おもてなしコントローラー」というソフトウェアを提供するサービスを行っている。

家事代行・飲食店接客をロボットが担う ―IoTNEWS生活環境創造室セミナー
キュービットロボティクスの提供するプラットフォームの概要

筐体は2.4m四方。パーツを組み立て、別途用意した接客用のロボットと調理器具を取り付けることで飲食におけるロボット接客サービスを展開することができるという。筐体には電源と下水道設備は組み込み済みとのこと。

一方、「おもてなしコントローラー」は3つの要素で構成されているソフトウェアであると中野氏は説明する。

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「おもてなしコントローラー」の構成

1つは「Robot Restaurant OS」。これは様々な調理器具の構成や調理方法に対応できる専用制御ソフトウェアで、調理機器の変更や追加削減が生じた際に、知識のない飲食店の従業員でも簡単に操作できる設計になっているという。

2つ目は「Omotenashi Engine」。これはロボットにカメラを利用した顔認証をさせて、言葉や動作による接客サービスを行わせるためのソフトウェアだと中野氏は語る。

例えばスーツ姿の人物がカフェで注文をする際、その姿を見てロボットが「お仕事お疲れ様です。今日もスーツが似合っていますね」と声をかける、あるいは人が近づく興味を引くためにロボットがモーションを変えてみる、といったことが出来るようになるという。

これはあらかじめ複数の接客シナリオを用意し、近づいてきた人間をカメラ画像によって認証、属性を判断することによって反応を決定するということだ。

3つ目は「Store Manager」。これは店舗外部に存在する注文・決済・売り上げ管理システム、保守システムとの連携を行い、顧客・スタッフへの案内と運用を支援するためのソフトウェアとのこと。

このプラットフォームサービスについては2019年6月から販売を開始している。空港・テーマパーク・ショッピングモールといった大勢の消費者が集う空間への導入を想定していると中野氏は語った。

なお、セミナーの締めくくりには電通ロボット推進センター・ロボットプランナーの和泉興氏(トップ画像)が登壇し、同センターでの取り組みやロボットサービスの今後について語った。

和泉氏は「テレビやスマホなど、これまで生活の中でいちばん接するものが主流のメディアとなってきたが、生活に溶け込んだロボットが新たなメディアとなる可能性もある。そしてロボットの目指す方向は課題解決型ニーズから、さらに自分の能力を拡張したいという根源的なニーズへと将来的には変わってくるのではないか」と述べた。