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  • マイクロソフト、「Azure OpenAI Service」の提供を開始

    マイクロソフト、「Azure OpenAI Service」の提供を開始

    ChatGPTの話題により、最近またOpenAIに注目が集まっているが、マイクロソフトは、クラウドサービス
    Azureに、「Azure OpenAI Service」を提供開始した。

    これにより、GPT-3.5(自然言語処理モデル)、Codex(コード生成AI)、DALL-E2(画像生成AI)などのAIモデルへアクセス可能となる。

    ChatGPTに関しては、近日中に利用可能となるということだ。

  • マイクロソフトのHoloLens2、産業用メタバースにおけるコラボレーションツールをアップデート

    マイクロソフトのHoloLens2、産業用メタバースにおけるコラボレーションツールをアップデート

    マイクロソフトは、同社が提供する拡張現実ヘッドセット「HoloLens 2」が、産業用メタバースにおいて没入型コラボレーションを実現するアップデートを行ったことを発表した。

    最新のアップデートでは、HoloLens 2で活用する「Dynamics 365 Mixed Reality」の主要なアプリ統合も実現しており、すでに統合している「Microsoft Azure」や「Power Platform」に加え、 「Microsoft Teams」と「OneDrive」も追加している。

    これにより、クラウドによる生産性ツールやコラボレーションツールを、両手が塞がる現場の作業員も利用することができるようになった。

    HoloLens 2のユーザは、Teamsの通話やチャット、Power BIダッシュボード、Word、PDFやビデオ、OneDriveフォルダ、カレンダーなどのホログラフィックウィンドウを、3Dで操作することが可能だ。

    マイクロソフトのHoloLens2、産業用メタバースにおけるコラボレーションツールをアップデート
    ホログラフィックウィンドウを並べて配置して、没入感のある3D体験で操作することが可能に。

    また、Microsoft AzureやDynamics 365と、複合現実製品を活用することで、工場のフロアや倉庫におけるデジタルツインを構築し、製造プロセスやサプライチェーンプロセスをクラウド上でシミュレーションできるようになる。

    これにより、運用効率の向上や環境フットプリントの削減などに物理的な形で取り組む前に、プロセスを改良することが可能だ。

    さらに、 Dynamics 365 Mixed Realityの主要なアプリである、ホログラムにて指示をステップごとに示すアプリ「Dynamics 365 Guides」と、遠隔指示を行うことができるアプリ「Dynamics 365 Remote Assist」の統合も行っている。

    これにより、Dynamics 365 Guidesを開始すると、アプリ内から直接遠隔指示を行うエキスパートを呼び出すことが可能だ。

    他にも、Toyota Motor North Americaの協力により開発された「オブジェクト理解(object understanding)」では、オブジェクト全体をスキャンし、ホログラムを所定の位置に固定できるようになり、視差の問題が解消された。

    マイクロソフトのHoloLens2、産業用メタバースにおけるコラボレーションツールをアップデート
    「オブジェクト理解 (object understanding)」と呼ばれるHoloLens 2の機能。これにより、技術者が周りを歩き回っても、HoloLens 2 が個々のパーツではなく、車全体をスキャンし、ホログラムを所定の位置に固定できるようになった。

    今後は、Dynamics 365 Mixed Realityのソフトウェアをあらゆるデバイスで利用できるよう取り組んでいくとしている。

  • NEC・THK他4社、南紀白浜空港の課題解決や価値創出を目的にローカル5GやMRなどを活用した実証実験を実施

    NEC・THK他4社、南紀白浜空港の課題解決や価値創出を目的にローカル5GやMRなどを活用した実証実験を実施

    株式会社南紀白浜エアポート、日本電気株式会社(以下、NEC)、THK株式会社、株式会社オリエンタルコンサルタンツは、日本マイクロソフト株式会社と凸版印刷株式会社の協力のもと、和歌山県の南紀白浜空港において、ローカル5Gをはじめとしたテクノロジーを活用して課題解決を目指す新たなサービスの開発を目的とした実証実験を実施することを発表した。

    今回の実証実験では、南紀白浜空港にローカル5Gのネットワーク環境を新たに構築し、MRを実現する「Microsoft HoloLens 2」を利用した空港職員向けのスマートメンテナンスサービスや、複数ロボットを空港内エリアで協調制御させて来訪者を目的地まで案内するサービス、MR空間でペイントしたオリジナル飛行機の着陸見学体験サービスの実証を、2022年3月14日より順次開始する。

    6社は今後、「HoloLens 2」などのMRデバイスにおける、現実空間とデジタル空間の位置を調整する方法の高度化や、実証で使用した複数ロボットの協調制御機能を空港・他業種のソリューションへ応用するなどを実施していくとしている。

    実証の概要

    南紀白浜空港の空港ターミナル内と、航空機を駐機するエプロン、滑走路周りの場周道路を対象に、4.8GHz~4.9GHzを利用する固定型と可搬型のローカル5G基地局を活用したローカル5Gネットワーク環境を構築し、以下の実証実験を行う。

    HoloLens 2を活用したスマートメンテナンス

    「HoloLens 2」とNECの特許技術である点群データ活用侵入検知技術、ローカル5Gの大容量通信を組み合わせ、樹木などの制限表面を超える物体を分析・検知。点検者の「HoloLens 2」に表示し、点検時の見落としを防ぐ。

    NEC・THK他4社、南紀白浜空港の課題解決や価値創出を目的にローカル5GやMRなどを活用した実証実験を実施
    制限表面を超えた樹木を検知した際のHoloLens 2のデモ用映像。制限表面を超えた樹木は赤い四角で囲まれ、上部に赤い三角形の目印がつく。

    また、「HoloLens 2」上で現実空間に前回の記録を重ね合わせて表示することで、目視と比べて作業時間の短縮と確認の効率化および、熟練労働者の技術力の継承の一助を実現する。(トップ画参照)

    複数ロボット協調制御による来訪者案内/デジタルサイネージ広告

    THKのサイネージロボットとNECの複数ロボット協調制御技術を活用し、空港内のエリアを2台のロボットが協調連携しながら、分担して来訪者を目的地まで案内する。なお、案内終了後は移動型デジタルサイネージによる宣伝広告に切り替わる。

    NEC・THK他4社、南紀白浜空港の課題解決や価値創出を目的にローカル5GやMRなどを活用した実証実験を実施
    左:来訪者がロボットを操作して案内を受ける様子。 右:1台目のロボットから2台目のロボットに案内を引き継ぐ様子。

    また、ロボット搭載カメラから映像を取得することで、遠隔地からオペレータのロボット操作による案内も可能。

    今回の実証では、ローカル5Gネットワーク、Azure IoT Edge/NECのExpress5800 for MECサーバで構成したMECシステム、及びMicrosoft Azure上で動作する複数ロボット協調制御システムが使用されている。

    MR空間でペイントしたオリジナル飛行機の着陸見学

    南紀白浜空港では現在、南紀白浜空港バックヤードツアーとして、滑走路の間近からの航空機の離発着見学などの体験ツアーを実施している。このバックヤードツアーのコンテンツ拡充を見据え、ローカル5GとMR技術を活用し、新たな観光体験を提供する新サービスの実証を行う。

  • ソニー、耳をふさがない構造の完全ワイヤレス型ヘッドホン「LinkBuds」を発売

    ソニー、耳をふさがない構造の完全ワイヤレス型ヘッドホン「LinkBuds」を発売

    ソニー株式会社は本日、振動板の中心部を開放した新開発のリング型ドライバーユニットにより、耳をふさがない構造の完全ワイヤレス型ヘッドホン「LinkBuds(リンクバッズ)」を発売することを発表した。

    「LinkBuds」は、リング型ドライバーユニットに加え、音質を高める「統合プロセッサーV1」や「DSEE」、自動で再生音量を調整する「アダプティブボリュームコントロール」機能を搭載している。

    「LinkBuds」の耳をふさがない特長を生かし、ソニーのSound ARアプリケーション「Locatone(ロケトーン)」のヘッドトラッキング機能にも対応。今後は、AR技術を使ったゲームアプリ制作を行なっているNianticと協業し、ゲームの音体験を拡充していく予定だという。

    ソニー、耳をふさがない構造の完全ワイヤレス型ヘッドホン「LinkBuds」を発売
    装着イメージ。

    また、マイクロソフトが提供する3Dオーディオマップアプリ「Microsoft Soundscape」と連携し、「LinkBuds」本体に内蔵するコンパス・ジャイロセンサーを使用して、頭の向きを認識できる機能を搭載。これにより、スマートフォンを手に持たずに目的地の方向をビーコン音で認識したり、周囲にある建物や交差点などの情報を音声で取得することができる。

    通話性能においては、5億サンプルを超えるAIの機械学習で構成した、装着者の声とそれ以外の環境ノイズを分離するアルゴリズムにより、環境ノイズを抑えて、装着者の声をクリアに抽出する。

    また、リング型ドライバーユニットを除いたヘッドホン本体は、防滴性能がIPX4相当だ。

    さらに、「ワイドエリアタップ」機能により、ヘッドホン本体操作だけでなく、耳たぶ周辺から下側、もみあげとの間といった耳の辺りをタップすることで、再生、一時停止、楽曲のスキップなどの操作が可能だ。

    そして、「ワイドエリアタップ」でも操作可能な、「Quick Access」機能も搭載。これは、ヘッドホン操作で音楽ストリーミングサービスSpotifyの再生やプレイリストの切り替えができる、Spotify Tapと連携するという機能だ。

    そのほか、Google アシスタント(14 iOS版は対応不可)とAmazon Alexaも搭載している。

  • AWS・Google Cloud・IBMなど、エッジとクラウド間の情報交換にOPC UA技術を採用

    AWS・Google Cloud・IBMなど、エッジとクラウド間の情報交換にOPC UA技術を採用

    IoTベンダーのAmazon Web Services、Google Cloud、IBM、Microsoft、SAP、SIEMENSが、安全な情報交換のために、エッジとクラウド間のアプリケーションにOPC UA技術を採用したことを発表した。

    OPC UAは、生産システムに関連する情報モデルとサービスを定義、発見、利用するための標準化された方法を採用している。この標準化されたセマンティック情報共有のアプローチにより、クラウドでの非標準的な情報モデルの取り込みに必要なベンダロックインやコストのかかるカスタムプログラミングを防止できるという。

    UA Cloud Libraryの発表により、OPC UAの情報モデルは全クラウドアプリケーションでグローバルに利用できる。そして、クラウドアプリケーションはOPC UAベースのセマンティック情報やエッジからのライブデータを容易に直接利用できるようになる。

    また、トランスポートに依存しないIEC規格として、OPC UAは生産システムからエッジ、クラウドシナリオまで異なる産業要件に対応するため、2つの異なる通信パターン(Client/Server(e.g. TCP or WebSocket)とPublish/Subscribe(e.g. UDP or MQTT))をサポートしている。

    さらに、OPC Foundationの品質保証プログラムは、OPC UA Publish/Subscribe通信パターンに広げられており、最初のマルチベンダー、マルチクラウド標準を形成している。

  • 日立・トレンドマイクロ・日本マイクロソフト、コネクテッドカー向けセキュリティソリューションの共同開発に合意

    日立・トレンドマイクロ・日本マイクロソフト、コネクテッドカー向けセキュリティソリューションの共同開発に合意

    デジタル技術の進化などを背景に市場を拡大しているコネクテッドカーは、外部ネットワークに接続され、自動車や周囲の道路状況などの各種データを集積・分析することで、安全性や利便性向上を実現している。

    しかし、ネットワークとの接続により、コネクテッドカーはサイバー攻撃の脅威にさらされているため、サイバー攻撃の発生や兆候を迅速かつ確実に検知し対処するために、コネクテッドカー内部やコネクテッドカーが接続するプラットフォームのセキュリティ対策、それらを継続的に監視する対応が必要となる。

    また、公道を走る乗用車、トラック、バス、トレーラーなどを販売する自動車メーカーは、地域ごとに安全性確保に関する法規対応を求められている。例えば、国連の「自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)」では、サイバーセキュリティに関する国際基準が成立し、日本・欧州などで2022年7月以降に販売される新型車などを対象に対応が求められている。

    コネクテッドカーをサイバー攻撃から保護するには車両(情報システムおよび制御システム)、車両から送信されるデータが保存されるクラウドへの攻撃を保護する仕組みに加えて、車両から送信されたデータやクラウドのデータを相関的に分析し、サイバー攻撃の兆候を把握し対処しなければならない。

    このような状況において、日々進化する攻撃手口を踏まえて、グローバルで稼働する膨大な数の自動車を監視し安全性を確保できるソリューションを提供するには、セキュリティ、クラウド、ITシステム、自動車システムに対する深い知見、幅広いノウハウ、高い技術が必要である。

    株式会社日立製作所(以下、日立)、トレンドマイクロ株式会社、日本マイクロソフト株式会社の3社は、コネクテッドカー向けセキュリティソリューションを共同で開発することに合意した。

    今回の合意により、日立の自動車およびIT向けソリューション、トレンドマイクロの自動車およびクラウド向けセキュリティソリューションとスレットインテリジェンス、マイクロソフトのクラウドプラットフォームを組み合わせ、コネクテッドカーの車両内部のセキュリティソリューションや自動車およびその周辺システムへのサイバー攻撃を検知・分析・管理するシステムなどコネクテッドカー向けセキュリティソリューションを共同で開発する。

    提供するソリューションの具体的な特徴は以下の通り。

    • 車両に対するサイバー攻撃やリスクを検知・防止
    • カーナビなどのインターネットに接続される車両の情報システム(※1)については、トレンドマイクロの自動車向けセキュリティソリューション「Trend Micro IoT Security for Automotive」を用いて、サイバー攻撃を検知、ブロックする。アクセルやブレーキなどの制御システム(※2)、制御システムと情報システムの通信を担うシステムのセキュリティについては、誤検知・過検知の少ない日立独自の車載IDS(※3)を用いて、監視のオペレーション負荷を軽減する。

      トレンドマイクロと日立がそれぞれ車両向けに提供するセキュリティソリューションを用いて、脆弱性を悪用した攻撃や通信異常等のセキュリティセンサーログを収集し、クラウドへ送信する。

    • より高機能で安全性の高いクラウドプラットフォームを提供
    • 日本マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上に、自動車に関するサイバー攻撃を検知・分析・管理する基盤を構築する。1秒間に何百万のイベントを取り込むストリームデータ処理機能と保管用のデータベースにより、セキュリティログやアラートのデータを、脅威の検知を行うための解析データと、証跡として必要なデータに分けて保管する。

      同取り組みでは、Azureのインフラ環境セキュリティとコンプライアンス対応を活用する。1日当たり約8.2兆のセキュリティシグナルからなるマイクロソフト・インテリジェント・セキュリティ・グラフを活用し、最新のセキュリティ脅威検知に役立たせるという。自動車に関するさまざまなデータが保存されるクラウドは、トレンドマイクロのクラウド向けセキュリティソリューション「Trend Micro Cloud One」により保護する。

    • 車両データと連携し、サイバー攻撃の全体像を可視化
    • 車両に対する脆弱性を悪用した攻撃や通信異常等のセキュリティセンサーログ、カーナビなど情報システムの起動状況、アクセルやブレーキなど制御システムの動作状況、走行情報等の車両ログをクラウドに集約する。

      セキュリティセンサーログ情報、車両ログ情報、クラウド側のサイバー攻撃を検知・分析・管理する基盤、トレンドマイクロのスレットインテリジェンスを活用した自動車向けの脅威情報基盤を連携させることで、車両からクラウドにおけるサイバー攻撃の全体像と対処が必要な対象を可視化する。

      加えて、脅威情報基盤により、膨大なログからインシデント対応に必要な情報の整理と対処方法を導出し、SIRT(※4)/SOC(※5)担当者の攻撃の早期特定と迅速な初動対応を支援する。

    日立・トレンドマイクロ・日本マイクロソフト、コネクテッドカー向けセキュリティソリューションの共同開発に合意
    ソリューション構成イメージ

    3社は、2022年中に自動車メーカーや自動車サプライヤー向けに日本での提供を開始予定だ。また、グローバルでの提供も検討するとしている。

    ※1 情報システム:カーナビなどの車載インフォテインメント機器(IVI:in-Vehicle Infotainment)などを指す。
    ※2 制御システム:アクセルやブレーキなどの自動車の走行を制御する機器などを指す。
    ※3 IDS(Intrusion Detection System):侵入検知システム。
    ※4 SIRT(Security Incident Responsible Team):システムなどにセキュリティ上の脅威が発生した際に対応する組織。
    ※5 SOC(Security Operation Center):セキュリティオペレーションセンター。

  • ボッシュ、2020年の日本国内売上高は厳しい環境の中、黒字を達成

    ボッシュ、2020年の日本国内売上高は厳しい環境の中、黒字を達成

    ボッシュ株式会社は、2021年6月17日オンラインにてボッシュ・グループ年次記者会見を開催した。

    2020年、世界ならびに日本は、コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により、生活、仕事、移動など、様々な場面で変化が起き、経済にも大きな影響を与え危機的状況であった。

    今もなお、自動車業界全体はパンデミックならびに世界的な半導体不足という困難に同時に対応しなければいけないという厳しい状況である。ボッシュは現在の状況から、厳しい1年となることを予想しているが、今後も、ボッシュのスローガンである「Invented for life」を掲げてポートフォリオの更なる拡大を図り、人々や生活に役立つ革新的な技術を提供するとした。

    日系自動車メーカーへの売上は昨年比16%減

    日本のボッシュ・グループ、2020年の業績
    日本国内の2020年の業績

    ボッシュ・グループの2020年の売上高は昨年比-6.4%の715億ユーロであったが、2020年12月31日現在、ボッシュ・グループの従業員数は世界で395,000名在籍している。「これは、危機的な状況にも関わらず、安定した雇用を維持できていることを意味している」とボッシュ取締役副社長クリスチャン・メッカー氏は述べた。

    2020年ボッシュの日本における第三者連結売上高は、昨年比16%減の2,690億円となったが、幅広いポートフォリオにより、黒字を達成した。
2020年のボッシュのビジネスは、主にパンデミックの影響で春に大きく落ち込み、5月に底を打った。しかしながら、年の後半に規制が緩和されると景気が持ち直し、ボッシュも売上高の減少を埋め合わせることが出来た。「結果として、厳しい状況下においても、年初の予測よりも大きく上回る業績を上げることが出来た」とメッカー氏は述べた。

    さらに、メッカー氏は、「同社では2021年の自動車生産台数は、2019年の9,200万台を大幅に下回ると予測している。このような状況下においても、日本のボッシュ・グループの2021年の売上高は2桁増となることを見込んでおり、2021年第一四半期は、好調なスタートを切ることが出来た」と述べた。


    ソフトウェア企業になるための取り組み

    「自動車業界はPACE、つまり、Personalized(パーソナライズ)」「Automated(自動化)」「Connected(ネットワーク化)」「Electrified(電動化)」を軸とした取組において過渡期を迎えている。これらの過渡期においては、車載ソフトウェアの重要性が年々高まっている。」とメッカー氏は述べた

    自動車市場において、PACEは自動車メーカーにとって純粋な走行性能ではなく、差別化を図るための重要な要素だ。これにより、より高度なエレクトロニクスとソフトウェアへの移行が加速される。これは、ソフトウェア集約型の自動車用電子システムが、業界の中核をなすものになりつつあることを意味しているとした。

    ソフトウェア開発の新事業部を設立

    クロスドメイン コンピューティング ソリューション事業部概要図
    クロスドメインコンピューティングソリューション事業部の概要図

    「当社は40年近くにわたって、社内で車載ソフトウェアの開発に取り組んできたが、各部門が個別に取り組む従来型のソフトウェアエンジニアリングは限界に近付きつつある。

今年1月、同社はクロスドメインコンピューティングソリューション事業部(上の画像)を新設した。これは、重要性の高まる車載ソフトウェアとエレクトロニクスに対応するものであり、ボッシュがソフトウェアのリーディングカンパニーを目指すうえでの布石となる」と同社クロスドメインコンピューティングソリューション事業部の事業部長エドウィン・リーベマン氏は、述べた。

    

車載ソフトウェアは、自動車を発展させる上で重要な役割を担うものであり、同社ではソフトウェア集約型電子システム分野の市場規模は200億ユーロにのぼると見ている。また、2030年まで年間15%成長すると見込んでいる。この傾向は同時に、業界に課題をもたらし、特に自動車エンジニアリングの複雑さをかなり増大させているとした。

    車両コンピュータ、制御ユニットおよびセンサーの円滑な相互作用は、今後必須となる。これは、多くの個別ECU(エンジンコントロールユニット)を持つ現在のE/E(電気/電子)アーキテクチャにとって課題となる。したがって、集中型アーキテクチャと、完全互換性のある電気・電子部品も、非常に重要な要素となる。

E/Eアーキテクチャとは、ECUやセンサー、アクチュエータなどをつないだクルマを構成する大きなシステムの構造のことである。

    ボッシュでは、新しいE/Eアーキテクチャとビークルコンピューターを用いて、この変革の道筋を立てている。ボッシュは、将来の車両システムの複雑性を軽減する新しいE/Eアーキテクチャの開発を行っている。この開発の中心にあるのは、今日のドメイン特有のE/Eアーキテクチャから、非常に多くの個々のコントロールユニットの代わりに、ごくわずかの非常に強力なビークルコンピューターのみを使用する、領域横断的な集中型E/Eアーキテクチャへの移行である。

したがって、ビークルコンピューターは、ボッシュがソフトウェア集約型電子システムにおいて主導的な役割を拡大しようとする取り組みの中心となっている。

    同事業部は、機能配分の柔軟性を高めるとともに、統合および制御を簡素化する。このため、ソフトウェアの主要な機能はすべてわずか数台のコンピュータに集約され、ますます増加する機能を管理することができる。

リーベマン氏は「車載ソフトウェアの機能性を実現するだけでなく、ネットワークサービスが拡大する中で、ソフトウェアとクラウドがどのように相互に作用し、データをやりとりするかを検討しなければならない」とした。

    Microsoftとの協業による自動車とクラウドをシームレスに結ぶソフトウェアプラットフォーム開発

    ボッシュ・Microsoft、協業により、プラットフォーム開発
    ボッシュ・Microsoft、自動車とクラウドをシームレスに接続するソフトウェアプラットフォーム開発により提携

    ボッシュはMicrosoftと提携し、自動車とクラウドをシームレスに接続するソフトウェアプラットフォームの開発に取り組むことを発表した。このことは、エンド・ツー・エンドの車両ソフトウェア・エコシステムの複雑性の管理に貢献する。今回の協業により、ミドルウェアからクラウドベースのソフトウェアサービスに至るまで、深層組み込みの車載ソフトウェアからソリューションを提供することが可能となるという。

    

リーベマン氏は「同事業部により、同社は単一部門から車載エレクトロニクスとソフトウェアを客に提供できるようになる。日本では、国内外における強力な事業展開によってドイツと同様に、運転支援および自動運転、コネクテッドインフォメーションソリューション、アドバンストネットワークソリューション、E/Eアーキテクチャの4つの分野すべてをカバーしている。同社は日本の自動車メーカーに、トータルソリューションを提供することが可能である」とした。

    eモビリティの取り組み

    近年、自動車メーカーは急速に電動化に向けて動いている。ボッシュでは、電動化への準備を以前から進めて来た。

    メッカー氏は、「2021年は、昨年の5億ユーロを超える7億ユーロをeモビリティに投資する予定である。これまでのeモビリティへの累計投資額は、50億ユーロにのぼり、eモビリティは、当社の中核事業のひとつとなりつつある
しかし電動化とは、バッテリーだけの電気自動車に頼ることではない。燃料電池ソリューションの量産に向けた準備も進めている。燃料電池システムに必要な各種コンポーネントを開発し、コンポーネントから統合システムに至るまで、製品を市場に提供する準備を整えている」とした。

    メッカー氏は
「モビリティのニーズは国によって、また個人によっても異なる。だからこそボッシュは、技術に対してオープンで幅広いアプローチをとり、サステイナブルかつそれぞれの好みに応じた手頃なモビリティを実現するために、様々なパワートレイン・コンセプトに注力している」とした。


    パワートレイン部品を研究・開発

    パワートレイン部品、研究と開発の概要
    ボッシュが行うパワートレインへのアプローチ概要

    ボッシュは、ハイブリッド、電気自動車(EV)、燃料電池車向けのパワートレイン部品の開発を進めている。また、内燃機関の高効率化を進めるとともに、合成燃料、いわゆるeFuelを活用できるよう研究している。

    また、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンも、eFuelを使うことでカーボンニュートラルになる可能性がある。eFuelの使用により、世界で13億台以上の自動車がカーボンニュートラルになると見込んでいるという。すべての車両を再生可能エネルギーで動かすことができてはじめて、意欲的な気候保護目標を達成することができるとした。

    充電インフラをサポートするソリューション

    eモビリティ拡大のための充電ステーション欧州内20万以上設置
    eモビリティ拡大のための充電ステーション欧州内20万ヵ所に設置。

    世界市場、とりわけ中国、米国、欧州において電動化が急速に拡大している。eモビリティの更なる拡大を確保するためには、包括的で使いやすい充電インフラが不可欠である。ボッシュは、包括的で柔軟な電動化システムまたはコンポーネントのポートフォリオを提供しているだけではない。充電インフラをサポートするためのインテリジェントなソリューションを、エンドユーザー、企業、充電ステーションの運営者に提供している。


    ボッシュが提供する充電サービスにより、電気自動車のドライバーは、公共の利用可能な充電ステーションを簡単に検索し、探すことが出来る。現在、欧州全域で20万以上の充電ステーションが、拡大を続けるボッシュの充電ネットワークの一部となっている。
充電スポットをネットワーク化することで、ドライバーの利便性向上と個々の要望への対応が可能となる。コンビニエンスチャージングは、代表するソリューションのひとつである。

    コンビニエンスチャージングにより、電気自動車のドライバーは、常にバッテリーの有効範囲と計画された経路上における充電スポットを把握することが出来る。経路、充電スポット、充電中のサービスについての推薦を受信することが出来るのだ。これらの推薦はすべて、ドライバーの個々の好みにあわせたものとなる。 日本においては、サービス実現のための潜在的なパートナーを探しているとした。


    電動ブレーキブースター「iBooster」、日本での製造開始

    電動ブレーキブースター「iBooster」
    ボッシュが日本で製造を開始する電動ブレーキブースター「iBooster」の本体。

    「より燃料効率の良いパワートレイン、そしてより安全な運転支援機能の達成に向けた需要拡大に対応するためには、車両はモジュール式でスケーラブルな無負圧にも対応したブレーキシステムを搭載する必要がある」とメッカー氏は述べた。

これらの需要に対応する上で重要な役割を果たすのが、「iBooster」だ。

    「iBooster」は、負圧を必要とせず、ペダルフィーリングのカスタマイズ、衝突被害軽減ブレーキの性能向上、そして自動運転下における冗長性など、高性能なブレーキ性能を実現する新しい電動ブレーキブースターである。ボッシュは、2013年に他社に先駆けて電動ブレーキブースターの第1世代を市場投入した。 これまでの「iBooster」の累計出荷台数は、1,000万台以上にのぼる。また、「iBooster」の主な利点は、自動化および電動化に対する先進的な取り組みを進める日本の自動車メーカーとの親和性が高いと見ている。そこで、2022年後半から日本で「iBooster」の製造を開始することを決定したと発表した。

    メーダー氏は、「日本において「iBooster」の製造を開始するだけでなく、日本の自動車メーカーの小型車に対する要望に対応するため、「iBooster」の小型車向け派生製品「iBooster Compact」の開発を進めている。量産開始は2022年の予定で、現在、複数の自動車メーカーと導入の検討を進めている。なお、「iBooster Compact」も日本での製造を予定している」とした。

    「iBooster」は、高速での圧力上昇により、緊急自動ブレーキ作動時の制御距離の短縮が可能になり、今後求められる「NCAP(新車アセスメントプログラム)」の要求にも対応できる。
ボッシュでは、電動ブレーキブースター市場は、2020年から2027年にかけて年率20%以上で拡大すると見込んでいる。

    この市場拡大は、自動化と電動化を推進する複数の市場要因によってもたらされるとした。自動化の側面では、アクチュエーターの冗長性、「NCAP」を含む消費者テストや法規制の厳格化が、電動ブレーキブースターの市場拡大を牽引している。電動化の側面では、ハイブリッド車や電気自動車は、低負圧・無負圧にも対応できる電動ブレーキブースターを必要としている。内燃機関車でも、負圧を低減する傾向にある。これにより、電動ブレーキブースターは多くの自動車メーカーに適した選択肢となっている。


    「iBooster」なしでより高いブレーキ性能を実現するには、ハイエンドのESC(横滑り防止装置)が必要である。また、ハイブリッド車および電気自動車においては、真空を得るための付加的な構成要素として電気バキュームポンプが必要となる。結果として、このようなシステムでは搭載工数が増加するだけでなく,自動ブレーキ機能の冗長化が達成できない。「このような背景から、「iBooster」はすでに市場に受け入れられており、今日の需要に適合した多くの車両に搭載されている」とメーダー氏は述べた。


    ボッシュでは、「iBooster」の搭載車両の増加に伴い、より多くの車両が緊急時に迅速に停止できるようになることから、より安全な道路環境につながると期待している。
「ボッシュにとって「iBooster」は次世代の主力製品になるとみており、国内における「iBooster」製造開始に対して、30億円の製造設備投資を予定している」とメーダー氏は述べた。


    AI、IoTの取り組み

    ボッシュのAIセンター(BCAI:Bosch Center for Artificial Intelligence)が設立から3年で約3億ユーロもの業績に貢献し、初期投資を回収
    ボッシュのAIセンター(BCAI:Bosch Center for Artificial Intelligence)が設立から3年で約3億ユーロもの業績に貢献し、初期投資を回収

    メーダー氏は、「ボッシュのAIセンター(BCAI:Bosch Center for Artificial Intelligence)が設立から3年で約3億ユーロもの業績に貢献し、初期投資を回収した」という。

    個々の特徴を学習し動きをトラッキングする「自己学習型AIセンサー」

    AIを活用したIoTの事例として挙げられるのが、フィットネストラッキングだ。フィットネストラッカーなどのウェアラブル・ヒアラブル市場の急成長により、エンドユーザーからの要件はますます厳しさを増している。使いやすさに加えて、エンドユーザーにとって最も不可欠な要素のひとつは、長いバッテリー寿命である。正確な歩数検出、アクティビティ認識、フィットネストラッキング、カロリー計算などの常時オンのアプリケーションの必要性がある。


    メーダー氏は、「ボッシュ・センサーテックは、この需要に応えるため、ウェアラブル向けに「自己学習型AIセンサー」を開発した。このセンサーは、フィットネストラッキング、ナビゲーション、機械学習分析および方向推定のような常時オンのセンサーアプリケーションに向けた、理想的なオールインワンソリューションを提供する」とした。

    「自己学習型AIセンサー」の特徴は、個人単位でカスタマイズできることにある。つまり、エンドユーザーが製品を購入した後、個々の体質や目的に合わせてパーソナライズ化することだ。


    「自己学習型AIソフト」は、事前に登録済みの15種類以上のエクササイズを標準セットとして活用することが出来るため、使用にあたり特別なトレーニングは必要としない。デバイスが、ユーザーのアクションを自動的にカウントする。また、ユーザーは元々設定されていない新たなフィットネスアクティビティをデバイスに追加し、個々のニーズに合わせてカスタマイズすることが可能だ。ユーザーがデバイスに新しいアクティビティを登録すると、デバイスが自動的にフィットネス活動を追跡する。


    リハビリテーションにおける仕様では、患者が病院のインストラクターとトレーニングのパターンを記録すると、自宅でリハビリのトレーニングをする際に、デバイス内のセンサーがコーチのような役割を果たすことが出来る。患者が正しい動作をすると、センサーが自動的にリハビリの回数をカウントする。


    「さらに、AIはセンサー自体で動作するため、クラウドとの接続は必要ない。これにより、インターネットへの接続を必要とせずに、データを非公開にし、アクティビティを継続的に追跡・分析することができる」とメッカー氏は述べた。


    臭いを検出する「ガス・センサーBME688」

    ガス・センサー「BME688」
    揮発性の高い硫黄化合物や口臭などを検出できる。ガス・センサー「BME688」 の本体。

    ボッシュ・センサーテックは個々の認識アルゴリズムをカスタマイズできる機能を備えた、他のAIセンサーの開発も進めている。それが、「ガス・センサーBME688」である。「ガス・センサーBME688」はメーカーが「AI Studioソフトウェア」を使用することで、家電、IoT 製品、スマートホームなど、特定の用途でガス・センサーをトレーニングすることができる。ガス・センサーは、食品腐敗の検知や、ガスの存在を検知して森林の火災をタイムリーに検出し、気温や湿度の変化を追跡するなど、カスタマイズした最新のアプリケーションに最適であるとした。


    メーダー氏は、「メーカーが食品の腐敗を検出できるセンサーベースの製品を開発したいと考えるならば、食品中のバクテリアが放つ揮発性の高い硫黄化合物による検知が可能だ。同様に、口臭や体臭も、センサーによって検出することが可能となる。また、歯周病の検知や、赤ちゃんのおむつの交換タイミング、介護施設での排せつ物の検知など、健康状態をチェックするセンサーとしての活用も期待されている」とした。


    製造工程におけるAIの活用

    また、ボッシュでは、製造工程における異常や不具合を早期に検出するAIベースのシステムを開発した。このAIソリューションは2021年中に、世界中の約50のパワートレイン工場の800以上の生産ラインにつなげる予定である。
ボッシュはAIソリューションは工場の効率化、生産性の向上、環境への配慮、製品の改善につながるとしている。

    その他の取り組み

    コロナウイルスへの対抗策として、ボッシュは世界的大流行が始まった当初に自社の「Vivalytic分析装置」向けに迅速PCRテストを開発した。当初は結果判明までに2時間半を要していたが、現在は30分以内で陽性判定を検知するまでに迅速化している。メーダー氏は「これは、ボッシュがより良い生活と社会づくりに貢献するために技術力を向上し続けているということを意味している」とした。

    カーボンニュートラル達成

    SFOCデバイス本体
    ボッシュのドイツ・ヴェルナウにて稼働が始まった、固定酸化物形燃料電池システム(SFOC)デバイスの本体。

    ボッシュは、2020年春に日本を含め世界400以上の拠点において、Scope1、Scope2のカーボンニュートラルを達成した。「2030年までに、当社ロケーションにおけるエネルギー効率の改善と再生可能エネルギーの拡大を図り、カーボンニュートラルの更なる質の向上に努める」とメーダー氏は述べた。

また、調達から販売する商品(いわゆるScope3)の排出に関しての取り組みも進めており、2030年までに、サプライヤーから顧客に至るまでのサプライチェーン全体で、2018年比で15%にあたる6,700万トンの排出量削減を目指すとした。

水素から熱や電気を取り出す新たな取り組みも、エネルギー供給の一部である。ボッシュのドイツ・ヴェルナウのロケーションでは、固定酸化物形燃料電池システム(SOFC)を導入し、昨年6月から稼働している。

    メーダー氏は、「ボッシュでは、SOFCシステムの市場規模が2030年には200億ユーロに達すると見込んでいる。 日本においてもSOFC専門チームを立ち上げ、日本でのビジネスを開拓する可能性を模索している(上の画像)」とした。

    「密」を検知し警告する「Crowd Detection(クラウド・ディテクション)」

    Crowd Detection、製品概要図
    インテリジェントカメラを用いて位置情報を取得、密を検知し警告する製品「クラウド・ディテクション」の本体。

    世界は、コロナウイルスのパンデミックにより、従業員と顧客の両方にとって安全な環境を維持しながら、どのようにして店舗や施設を稼働させ、業務を継続するかということを中心に、新たな課題に直面しており、人や企業の機能は世界中で変化している。このような状況下において、ボッシュのビルディングテクノロジー部門は、「クラウド・ディテクション」を開発した。

    「クラウド・ディテクション」とは、カメラベースのボッシュ ビデオ アナリティクス アルゴリズムを使用して、特定エリアの密レベルを検知し、アラートを出すソリューションである。

    「クラウド・ディテクション」は、位置情報を取得するインテリジェント監視カメラを用いることから、ビデオ分析ソフトウェアは必要ない。「ショッピングモールや空港など、特定のエリアにおける密状態を測定し、所有者が利用者に対して警告メッセージを伝えることができるようになる」とメーダー氏は述べている。


    密集を検出する「People Counting Visualization System(ピープル カウント ソリューション)」

    ピープルカウントソリューション概要図
    「People Counting Visualization System(ピープル カウント ソリューション)」、ボッシュの「People Counting」と、Philipsの「デジタルサイネージ用ディスプレイ」を組み合わせ、事前に設定した一定の人数を超えた場合アラートを表示する。

    更に、店舗など特定のエリア内における実際の人数を把握するために活用できるソリューションとして、「People Counting(ピープル・カウント)」も開発している。2020年11月、ボッシュセキュリティシステムズ株式会社はPhilips社と共同で、ボッシュの「ピープル・カウント」と、Philipsの「デジタルサイネージ用ディスプレイ」を組み合わせた「People Counting Visualization System(ピープル カウント ソリューション)」を日本市場に投入した。これにより、密であることの周知を図り管理することが、より効率的かつ効果的に実践できるようになるという。


    「ピープルカウントソリューション」は、ボッシュのインテリジェント監視カメラを用いて特定のエリアに出入りする人数をカウントし、事前に設定した一定の人数を超えた場合、Philips社のデジタルサイネージ上で警告表示を出す仕組みとなっている。特定エリアや店舗のオーナーは、スクリーン上の警告表示を自由に変えることができるソリューションである。

「ビデオアナリティクス内蔵のボッシュのカメラは、人数のデータを直接Philips社のディスプレイに送信し、客や関係者向けにディスプレイに情報を表示することで、密状態を管理し、ソーシャルディスタンスの確保を支援する」とメーダー氏は述べた。


    メーダー氏は、「ボッシュは、すでにネットワーク対応の電動工具、家電製品、ヒーティングシステムを約1,000万台販売しており、アクティブユーザーの数は増加傾向にあるとし、トータルで、ボッシュのエレクトロニクス製品の90%以上がネットワーク化機能を装備している。加えてボッシュは2025年までに全製品にAIを搭載する、または開発や製造にAIを活用することを目指している」とした。

  • 三井不動産、スマートシティの共同検証を行う「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」にMicrosoft Azure無償提供開始

    三井不動産、スマートシティの共同検証を行う「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」にMicrosoft Azure無償提供開始

    三井不動産株式会社と柏の葉アーバンデザインセンターは、「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」の参画企業に対し、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」サブスクリプションの提供を2021年7月より開始する。

    柏の葉スマートシティは公民学連携で、課題解決型都市の開発を進めている。また、2019年2月には、柏の葉スマートシティを舞台にした実証プロジェクトを一括して受け入れを行う実証プラットフォーム「イノベーションフィールド柏の葉」も始動し、様々な実証実験を実施している。

    また、開発途上のロボットやドローンなどのモビリティの開発をサポートする「KOIL MOBILITY FIELD」も2021年6月15日オープンし、社会実証フィールドである「イノベーションフィールド柏の葉」と連動していく。

    そうした取り組みに参画する「柏の葉 IoTビジネス共創ラボ」に、Microsoft Azureサブスクリプションの一定の範囲内で無償提供、東京エレクトロン デバイス株式会社によるユーザーサポート、会員参画企業への実証PJに関するメンタリングやイベントの開催、といったメニューを提供する。

    なお、地域の実証実験フィールドにおいてIoTプロジェクト支援を目的とした企業向けのMicrosoft Azureサブスクリプションの提供を行うのは、今回が初めての試みだという。

    三井不動産、スマートシティの共同検証を行う「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」にMicrosoft Azure無償提供開始
    「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」と、「イノベーションフィールド柏の葉」、「KOIL MOBILITY FIELD」の関係を表した図
  • SBテクノロジー、IoTプラットフォームサービス「IoT Core Connect」のデバイス連携を拡充

    SBテクノロジー、IoTプラットフォームサービス「IoT Core Connect」のデバイス連携を拡充

    昨今、働き方が大きく変わり、製造業や建設業の現場業務を遠隔で行うため、IoTの需要が加速している。

    しかし国内企業では、機械や設備とIoTデバイスを連携してデータを収集するためのカスタマイズ費用が課題となり、本格導入のスピードが鈍化していると言われている。

    IoTを実現するためには、 IoTデバイスやIoTゲートウェイに加え、それらと連携してデータを収集するためのIoTプラットフォームが必要となる。しかし機械や設備に加えてIoTデバイスやIoTゲートウェイの種類・規格が多岐にわたるため、多くの場合は、IoTプラットフォームとの連携時にカスタマイズ費用が発生してしまう。

    そこでSBテクノロジー株式会社(以下SBT)は、Microsoft AzureのIoTサービスを活用したIoTプラットフォームサービス「IoT Core Connect(以下 ICC)」と、IoTデバイスメーカー各社との連携を強化し、より多くのIoTデバイスやIoTゲートウェイが標準対応でICCと連携可能となったことを発表した。

    ICCは、IoT活用に必要な機能となるデバイス管理やデータ管理、ユーザー管理を提供しており、収集したデータの可視化・分析、その結果に基づくデバイス制御などをワンストップで行うことが可能だ。

    また、IoTデータをAIやBIサービスと連携することで、より高度な分析を実現し、フィールドサービスや設備管理の効率化のために利用されている。

    今回のデバイス連携拡充により、ユーザー企業は、多種多様なIoTデバイス、IoTゲートウェイとIoTプラットフォームの連携時に発生するカスタマイズ費用を削減することができる。

    SBテクノロジー、IoT導入のハードルを下げるため「IoT Core Connect」のデバイス連携を拡充
    ICCが対応している主なIoTデバイスメーカー

    現在は14社との連携により、IoTを導入する際に国内で多く普及しているメーカーのIoTデバイスやIoTゲートウェイがカスタマイズ不要で連携可能となっている。

    今後はメーカー各社のデバイスの特性をより活かしたエッジコンピューティングにおける連携、IoTセキュリティにおける連携など、IoTの本格的な普及とともに出てくるユーザー企業のニーズや課題解決に向けた連携をさらに強化していく、としている。

  • NTTデータとマイクロソフト、AI画像診断技術とMicrosoft Azureを活用し結核診断へのアクセス向上支援を開始

    NTTデータとマイクロソフト、AI画像診断技術とMicrosoft Azureを活用し結核診断へのアクセス向上支援を開始

    結核は世界の死亡原因トップ10の一つで、2019年には結核により140万人が亡くなっている。この結核の流行を2030年までに終息させることは、持続可能な開発目標(SDGs)の健康目標の一つである。

    結核根絶に向けた課題の一つに、乏しい診断機会や結核発見の遅れが患者個人の重症化やさらなる蔓延を招いていることから、医療へのアクセスが困難な地域における結核患者の早期発見が重要とされている。

    株式会社NTTデータとマイクロソフトコーポレーションが推進する「AI for Health」は、インドにおいて約10万人の結核診断へのアクセス向上支援を2021年1月から開始する。

    同支援は2020年6月より両社で開始した戦略的協業における、社会貢献活動への取り組みの第一弾である。持続可能な開発目標(SDGs)の一つである結核流行の終息に向け、NTTデータのもつAI画像診断技術およびマイクロソフトのMicrosoft Azureの無償提供によりインドでの多くの結核患者の早期発見・治療を支援するものだ。

    病院等へAI画像診断技術を提供しているインド企業DeepTekと連携し、同技術をさまざまな地域を回り結核診断を行う検診車に搭載し、マイクロソフトのAzureと連携させインドのチェンナイにおける住民の結核診断へのアクセス向上を支援する計画だという。