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  • TIS、OCIとAzureでのマルチクラウド化をサポートするサービスを提供

    TIS、OCIとAzureでのマルチクラウド化をサポートするサービスを提供

    TIS株式会社は、Oracle Cloud Infrastructure(以下、OCI)と、Microsoft Azure(以下、Azure)で、マルチクラウド化を実現する「マルチクラウドインテグレーションサービス for Oracle Cloud Infrastructure & Microsoft Azure」の提供を開始することを発表した。

    このサービスは、Azureの導入・ Oracle Databaseのクラウド化を検討しているユーザに対し、OCIとAzureのマルチクラウド導入をコンサルティングから運用・保守まで提供するサービスだ。

    TIS、OCIとAzureでのマルチクラウド化をサポートするサービスを提供
    「マルチクラウドインテグレーションサービス for Oracle Cloud Infrastructure & Microsoft Azure」の概要

    コンサルティングでは、「アセスメント」「POC」「導入・移行」を行う。

    アセスメントでは、現行システム構成をヒアリングし、To Beシステム構成を定義。コスト試算を算出し、導入時の移行ロードマップを策定する。

    POCでは、アセスメント結果のTo Beをもとに移行後の性能、運用実現可能性を調査し、結果をもとに再度To Beシステム構成を再考する。

    また、OCI&Azure連携での検証や導入事例を踏まえ、要望に沿った構成が実現可能か評価する。

    導入・移行では、コンサルティング内容を踏まえて計画書・設計書を作成し、導入・移行を行う。また、テストを実施し、操作手順書を作成する。

    運用保守では、OCIとAzureの問合せ窓口をTIS一つに統一することができる。自社運用を選択した場合は、手順書の提供や育成などのサポートが実施される。

    今後は、TISが提供しているAWSやAzureにおけるセキュリティ監視・ITリスクマネジメントサービスをOCIへも拡張し、OCI&Azureマルチクラウド構成においても、セキュリティを一元管理・監視できるサービスを拡充していくとしている。

  • IIJ、Microsoft AzureのPaaSを活用し「ラボ型PoC」でIoT展開を支援するソリューションを提供

    IIJ、Microsoft AzureのPaaSを活用し「ラボ型PoC」でIoT展開を支援するソリューションを提供

    昨今、企業でのIoT活用が広がる中、IoT基盤に対する要求も複雑で高度化しており、個別開発が必要となるケースが増えているという。一方、人的リソース不足により、IoTシステムの開発が思うように進まないという課題がある。

    そこで株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は本日、IoTビジネスを検討しているユーザ向けに、Microsoft Azure(以下、Azure)のPaaSを活用した検証計画の策定から、検証の実施、商用システムへの展開までを支援するソリューション「IIJ PaaS活用ソリューション with Microsoft Azure」を、2022年7月20日より提供開始することを発表した。

    「IIJ PaaS活用ソリューション with Microsoft Azure」は、本格的なIoTシステム展開にあたり、IIJが課題の抽出・整理や、PoC環境の整備・検証を行い、ユーザが求めるIoTシステムの実現方法の検討、方式決定を支援するサービスだ。さらに、検証評価を踏まえた本番環境の設計・構築にも対応する。

    IoTシステム構築には、AzureのPaaS機能を活用し、IIJエンジニアが主体となって検証を推進する「ラボ型PoC」の体制により実行する。

    IIJ、Microsoft AzureのPaaSを活用し「ラボ型PoC」でIoT展開を支援するソリューションを提供
    左:通常のラボ型開発 右:「IIJ PaaS活用ソリューション with Microsoft Azure」のラボ型PoC

    AzureのPaaSがもつIoTシステムに活用可能な機能やサービスを組み合わせることで、開発コストの低減や、検証から導入までの期間の短縮を図っており、価格はMicrosoft Azureのライセンス費用等は別で、2ヵ月50万円となっている。

  • [10/28 品川] Azureを使ったIoTを ビジネスにより活かすためのポイント~IoTNEWS&IoTビジネス共創ラボ 共催イベント

    [10/28 品川] Azureを使ったIoTを ビジネスにより活かすためのポイント~IoTNEWS&IoTビジネス共創ラボ 共催イベント

    IoTNEWSを運営する株式会社アールジーンとIoTビジネス共創ラボの共催イベント。

    Microsoft Azureを活用して、IoTやAIをビジネスに活かしたい方のために、IoT・AIに関する最新のトレンドや事例、さらにはMicrosoft Azure AIとIoTの概要およびその活用を中心に紹介する。

    尚、勉強会終了後、懇親会の場を設けているので、ぜひミートアップの場としても活用いただきたい。

    対象

    • IoT をビジネスに活かしたいマネージャーや担当者の方
    • IoT にご関心のある事業企画、IT 管理部門の皆さま
    • Pepper や ドローン、xR(VR/AR/MR) にご関心のある事業企画、IT 管理部門の皆さま
    • Microsoft Azure やマイクロソフトとの IoT ビジネスにご関心のある事業企画の皆さま
    • IoT ビジネス共創ラボご参加にご関心があるパートナービジネス担当の皆さま
      スタートアップ/デベロッパーの皆さま

    開催日時

    2019年10月28日(月) 13:30~17:30(13:00開場)

    ※懇親会(17:30~19:00)

    場所

    日本マイクロソフト品川本社

    〒108-0075 東京都港区港南 2-16-3品川グランドセントラルタワー

    周辺地図

    プログラム

    13:00-13:30  開場・受付

    13:30-13:35 オープニング
    IoTビジネス共創ラボ

    13:35-13:55 IoTNEWSの取組みとその活用法について
    株式会社アールジーン チーフコンサルタント 田宮 彰仁

    13:55-14:40 ビジネスにおけるDXのトレンド
    株式会社アールジーン IoTNEWS代表 / 代表取締役 小泉 耕二

    14:55-15:40 エッジからクラウド/初心者からデータサイエンティストまでサポートするAzure AIプラットフォーム
    日本マイクロソフト株式会社 パートナー事業本部 クラウド ソリューション アーキテクト 松崎 剛 氏

    15:55-16:30 エッジとクラウドのハイブリッド処理にて実現される最適なIoT/AI
    株式会社アールジーン コンサルタント 山本 琢也

    16:30-17:25 Qualcomm SPNEやIntel OpenVINO、nVidia Deepstream対応開発キットから、エッジサーバー、Azure Data Box Edgeまで、Azure IoT Edge対応デバイスのご紹介
    日本マイクロソフト株式会社 パートナー事業本部 クラウド ソリューション アーキテクト 福原 毅 氏

    17:30-19:00 懇親会

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  • Azureによるエッジとクラウドの連携による最適なソリューション構築 ─第一回

    Azureによるエッジとクラウドの連携による最適なソリューション構築 ─第一回

    クラウドや人工知能という言葉が展示会やテレビで多く聞かれるようになって久しいが、ガートナーが2019年に発表したハイプサイクルによると今は「エッジAI」が「過度な期待のピーク期」の位置にプロットされている。

    エッジ(端)の言葉の通りエッジAIとはクラウドなどインターネットを介してデータの処理を行う人工知能ではなくカメラやマイクなどのデータの取得元に近い、もしくはデータを取得するデバイスそのものにデータの処理能力を持たせるというものだ。

    本記事ではエッジAIの利点と限界の解説とMicrosoft Azureの製品を例にとって実際にどのようなエッジとクラウドの両立ができるサービスが存在しているかを紹介する。

    エッジでデータを処理することの利点

    データ通信量の低減

    テキストや数値のデータをクラウドにアップロードするだけであればそこまで通信帯域を利用することはないがカメラの画像を逐一アップロードを行うとすると相当な帯域を利用することになる。そこで画像をエッジデバイスで処理し、「リンゴ」「バナナ」といった認識結果だけをクラウド上に送信したり、デバイス上に結果を表示することで低速度の回線や回線無しでも画像認識AIが利用できるようになる。

    プライバシーなどの機密性の確保

    図解!AI(人工知能)でも取り上げているように人の顔を画像認識処理にかけて個人の特定をしたり、年齢、性別を判断などをする場合には個人情報保護が課題として上がってくる。
    また、法律的には問題が無いとしても自分の顔の画像がインターネットを経由してクラウドにアップロードされ画像処理をされることに嫌悪感を抱く人も少なくないだろう。

    医療機関などではインターネットの利用が制限されており医療に関する画像をクラウドで処理することは難しいといった実情がある。カメラで撮った画像を同じ室内にあるコンピューターチップやカメラ自体でデータ処理を行い処理結果を返すことでこれらの問題を低減することができる。

    リアルタイム性

    クラウドにデータを送って処理した結果を返してもらって確認をするというフローで問題になってくるのがレイテンシー(遅延)の問題だ。

    例えば店舗の混雑度や顧客の購買経路を画像認識処理などの特に速度を求められない処理であればいちいちクラウドに画像や動画をアップロードし、結果を後でまとめて確認するといった方法でも問題ない。

    しかし、自動運転の歩行者認識による緊急停止や、異常検知による製造ラインの停止といった即応性が求められる場合はエッジデバイスで処理を行い、インターネットを経由した場合に生じる遅延を無くすことが求められる。

    クラウドとエッジの使い分け

    ここまでエッジAIの利点ばかりを説明してきたがもちろんすべてのことをエッジでできるわけではない。ここではエッジとクラウドの使い分けるべきポイントを解説する。

    学習モデルの作成

    機械学習では推論モデルを作る工程とそのモデルを利用して推論を行う工程に分けられるが、一般的に推論モデルを作る工程では多くのコンピューターリソースを必要とするためエッジデバイスの限られたコンピューティングリソースには荷が重くなりがちだ。

    そこで一定量のデータが集積されればクラウドで学習モデルの再学習を行い、エッジデバイスに学習モデルを送信し、改善された学習モデルを使ってエッジデバイスがデータの処理を行うといった役割分担が重要になる。

    デバイス管理

    エッジだけで処理を完結できたとしても数千のデバイスの死活管理や様々な場所にあるデバイスを一括で管理するにはクラウドでの管理が現実的な解となってくる。先ほどの学習モデルの話でも数千のデバイスのモデルの更新を一つずつ行うのは非効率なためクラウドからモデルを一斉に全デバイスに送信するなどの方法をとるべきである。

    エッジAIとクラウドの融合を実現するサービス

    エッジAIの利点とクラウドとエッジの使い分けるべき理由を知っても実際にどのようにすればエッジAIを利用でき、使い分けができるようになるのかマイクロソフトの実際のサービスである「Azure IoT Edge」と「Cognitive Services Containers」を例にとって説明する。

    Azure IoT Hub

    「Azure IoT Hub」は「Raspberry Pi」などのエッジデバイスの死活管理や学習モデルのクラウド上でできるサービスだ。
    様々な通信プロトコルに対応しているため違う種類のデバイスであっても一つの画面で管理することができる。デバイス内のシステム構成を変更をしたり有効無効を切り替えることもできる。

    Cognitive Services Containers

    マイクロソフトはCognitive Servicesとして画像認識や異常検知、音声認識、テキスト解析などのAIをAPIサービスとして提供しているがそれらのサービスをインターネット経由でなくエッジデバイスに取り込んで利用することをできるようにしたものが「Cognitive Services Containers」だ。

    例えば「Cognitive services」の一つであるFace APIは通常だとインターネットを経由して写真をアップロードすることで写真に写っている人の年齢や性別、目の位置、唇の位置などをデータとして返してくれるが、これをカメラと接続したエッジデバイスに組み込むことで、写真をアップロードしなくてもエッジデバイスで写真の処理が行われ認識結果を確認することができるようになる。

    第二回は「Azure IoT Hub」「Cognitive service container」について詳しい解説を行います。

    DLLAB Engineer Days Day1

     
    DDLAB
    画像認識AIをノンコーディングのマウスだけで作成できるCustom VisionとRasberry piとWebカメラを利用して実際のデバイスでAIが動作するまでを体験できるハンズオン「Custom visionを利用したインテリジェントエッジの実装の基礎」を10/6(日)にDLLAB主催のイベントDLLAB Engineer Days Day1内にて行うことを予定しているので興味がある方は下記ページをご覧ください。
    DLLAB Engineer Days Day1: Hands-on

    IoTNEWS&IoTビジネス共創ラボ 共催イベント

     
    IoTNEWS&IoTビジネス共創ラボ
    また、10月28日(月)には本記事の内容をさらに深く掘り下げた内容やビジネスにおけるデジタルトランスフォーメーションのトレンドの説明なども行うIoTNEWS&IoTビジネス共創ラボ 共催イベントを予定しておりますので是非下記ページよりご参加ください。

    IoTNEWS&IoTビジネス共創ラボ 共催イベント

  • ドローンビジネス「で」儲ける、SIerが活用できるプラットフォームも登場 ーIoT推進ラボ・ドローン WG ドローンワークス今村氏 講演レポート

    ドローンビジネス「で」儲ける、SIerが活用できるプラットフォームも登場 ーIoT推進ラボ・ドローン WG ドローンワークス今村氏 講演レポート

    ドローンビジネスというと、大抵の人は、「ドローンを作って売る」ことを思い出すのではないだろうか?

    それは、いわゆるドローン「メーカー」のビジネスだ。現在メーカー数は以下の図にあるよう、相当数あり、多くはDJIをはじめとした中国企業だという。

    MS IoT推進ラボ ドローンWG ドローンワークス 今村氏 講演

    なぜ、中国企業が多いのかというと、コモディティ化されたモーターと、単純なセンサー、そしてそれを制御するモジュールによって構成されており、コモディティー化された部品の組み合わせで実現できてしまう現状レベルのドローンでは価格面で勝つことができないという側面があるからだ。

    MS IoT推進ラボ ドローンWG ドローンワークス 今村氏 講演

    本当に必要なドローンのあるべき姿

    しかし、ドローンワークス株式会社の代表取締役である今村氏は、「現在のドローン市場は、パソコンビジネスの黎明期と似ている。」という。コンピュータビジネスは、パーソナルコンピュータを何台売るか?というビジネスであった期間を一定期間過ごした後、「現在ではクラウドを使って、コンピュータを活用したサービスを行うのが当たり前の時代になってきてた。」と述べた。

    つまり、「ドローンを活用したサービスのレベルになっていない」と言えるのだ。

    では、「ドローンを活用したサービス」といった時、どういうサービスを思い付くだろうか。

    大きく話題になった物流のドローンだろうか?それとも、広大な農場に肥料や農薬を散布するドローンだろうか?

    今村氏によると、「両方違う」のだという。

    なぜ、ドローンによる物流サービスや、農薬散布サービスがビジネスにならないのか

    ちなみに、誤解のないように先に説明するが、ドローンブームが来る前はヤマハ製の農薬散布ドローンが年間200-300機は売れていたということで、日本はドローン大国とでも言える状態だったという。

    しかし、Parrot社のAR.Droneというドローンが爆発的に売れたことから、一気にマルチコプター型のドローンが一般的となってきたということだ。

    マルチコプター型のドローンは、羽の数が3つ、4つ、8つ、・・・と様々なタイプがあるが、羽が多いからといって推力が大きくなるわけではなく、推力を出すためのモーターやモーターを動かすための電池の重量などを考慮すると、程よいサイズを見極めるのも重要なことだという。

    実際、農薬散布のために5リットルのタンクを積んでいるドローンの場合、15kg程度の総重量となり、ホバリングするだけで48ボルト/50アンペアの電力が必要だ。

    これが、25kgの場合、48ボルト/100アンペア必要となる。

    一方で、市販されているリチウムポリマー電池の場合、2個直列につないでやっと、48ボルト弱、16-20アンペアを確保することができる。

    このアンペアは、1時間あたりに必要な量なので、15kgのドローンなら30分程度、25kgのドローンなら10分程度のホバーリングが可能となることが計算できる。

    カメラを付ける場合、GoProで500g、ミラーレス一眼レフで1.5kg-1.8kg、一眼レフで4kg程度のペイロード(積載物)となる。

    これが、農薬散布の場合、ペットボトル2本の農薬を積んで、約15分飛行させるのが精一杯だ。

    さらに、物流系ではかなり厳しいということがわかるだろう。

    しかも、考えてみれば、ホバーリングだけで来ても仕方ないわけで、発着陸はもちろんのこと、移動したり散布したりしなければならない。

    つまり、実際に飛んでいる時間はこれよりもっと少なくなるわけだ。

    また、電池を大きくすれば長時間飛ぶのではないか?と思う向きもあると思うが、実際に電池を大きくしても電池の重量を支えるところにエネルギーがかかって、大きな改善をするのが難しいだけでなく、電池の交換などを考えるとどうやって電池を充電して交換用に準備するのだ?という運用上の問題も大きく立ちふさがる。

    ドローンをビジネスに活用する時に、目をつけるべきポイント

    今村氏によると、「撮影用途であれば現実的な距離を飛ぶことができる」というのだ。

    撮影用途というと、テレビや、ドローンアーティストの撮影する「空撮」をイメージする人も多いだろう。しかし、産業分野でも多くの局面でドローンによる撮影は期待できると、今村氏は言う。

    農場の状況監視、土木建築における地形測量、災害時の被害状況確認、防犯・警備対策、ダムや橋梁など人が行きにくい場所の保守点検といったシーンがこれにあたる。

    農業での利用ケースレポート

    MS IoT推進ラボ ドローンWG ドローンワークス 今村氏 講演
    ドローンワークス 今村氏

    ここで、ドローンワークスが行った農業利用用途でのケースが紹介された。

    病害抵抗正評価

    通常、農地の監視は目視でされるが、大抵の場合圃場の横にある「あぜ道」から行うものだという。

    そこで、バレイショ畑を赤外線カメラで上空から撮ることで、疫病の抵抗性に関して人間の目視と同じ精度で監視することができることがわかったのだという。

    問題のある箇所がわかれば、全部の面積に対して農薬散布は難しくても、どこに問題があるかをカメラで確認した上で、的確に農薬散布をするのであれば、飛行時間が短くても利用可能性は高いと言える。

    三次元圃場解析

    これは、圃場の状態を毎日摂り続けることで、「どのエリアが成長が低いのか」という生育状態がわかるというのだ。実際、画像を見たところ素人の私であっても、わかるレベルで、三次元画像にしなくても畑の色だけでも生育状態が違うことがわかる。

    こうして、成長が低いところについては、肥料をまくということをやっていけば良いのだ。

    定点観測

    また、圃場をある一定間隔で定点観測をすることで、もし病害があった場合、いつその病害が始まったのかを遡って確認することができるのだ。

    また、小麦の場合、赤外線カメラでとることで、穂水分やタンパク含有量を測ることで、小麦の生育状況もわかる。

    他にも、熱赤外によって光合成がどこまでできているかがわかるので、多少のストレスを与えることで農作物の味がよくなったりするという話があるが、やりすぎがよくないので、ストレス推定をしていくことで程よくストレスを与えることもできるということだ。

    顔認識技術の利用

    意外な利用方法として、顔認識技術が利用できるという。

    キャベツ畑において、キャベツを顔認識することで、生育状態を監視し、適切な収穫時期がわかるのだという。他にも、顔認識の技術を活用することで、広大な牧草地において、雑草と牧草を見分けるということもできるということだ。

    実は、産業用ドローンの登場が待たれている

    MS IoT推進ラボ ドローンWG ドローンワークス 今村氏 講演
    産業用ドローンの例、かなり大きいのがわかる

    農業の例をみて、ドローン撮影のビジネスへの可能性がわかったのではないだろうか。

    一方で、今村氏は「現状のドローンでは産業用途としては不十分だ。現在のドローンは、ラジコンの延長上で、大きいことが産業用ドローンという言い方をしている。」という。

    本来、産業利用を考えると、長期保守や落ちない安全性などを考慮されなければならない。

    モーターの状態監視

    ドローンはモーターで羽を回して飛んでいる。現状のドローンでは、モーターへの指示はおこなわれているが、モーターからその状態をコントローラーにフィードバックする機構は300万円するような高額なドローンであっても搭載されていないのだという。

    モーターの状態がわからないようでは、このドローンがいつくらいに動かなくなるのか、メンテナンスタイミングはいつなのか、といった産業利用において必要となる保守情報すらフィードバックされないのだ。

    保守に必要なセンサー

    では、どれくらいのセンサーが搭載されれば、保守に対応できるというのだろう。

    現在のドローンでは、大きく5種類のセンサーが搭載されているという。「ジャイロ(姿勢)」「加速度(姿勢)」「磁気方位(方位)」「気圧(高度)」「GNSS(緯度経度)」がそれだ。

    しかし、これらは、飛ぶためのセンサーであって、ドローンの状態を検知するためのものではない。

    今村氏によると、状態を検知するためには、おおよそ50種類はセンサーを付けていく必要があるのだというのだ。

    MS IoT推進ラボ ドローンWG ドローンワークス 今村氏 講演

    こういう情報がないまま飛ばしていると、ある日モーターが動かなくなって、突然墜落するということになるのだ。

    「落ちないため」のクラウドサービスの利用

    MS IoT推進ラボ ドローンWG ドローンワークス 今村氏 講演

    ドローンワークスでは、「落ちないため」にマイクロソフトAzureを活用しているのだという。

    具体的には、ドローンの状態を検知するセンサーをドローンに搭載し、情報をプロポ(コントローラー)で受ける。プロポには、Azure IoT EDGEが入っており、データをクラウドにアップロードする。

    MS IoT推進ラボ ドローンWG ドローンワークス 今村氏 講演

    クラウドでは、ストリーミングデータをAzure IoT Hubで受け取り、そのデータを学習済みAIモデルに基づいて、Azure Streaming Analysysでリアルタイムに処理を行う。これであと何分くらいドローンが飛ぶことができるかを的確に予測することができ、その情報を操縦者にフィードバックすることで安全に航行するというのだ。

    Mortion Boardを使った可視化

    MS IoT推進ラボ ドローンWG ドローンワークス 今村氏 講演

    また、モータの状況や姿勢の情報などリアルタイム情報は、ウィングアーク1stが提供する、Mortion Boardで可視化し、問題があるとオレンジ、レッドと操縦者に警告していくのだ。

    こうやって、操縦プロポに可視化情報を表示し、ドローンの状態を可視化しながら故障予測をしつつ、操縦する。ただ、現状まだ、専用のプロポが出来ていないので、iPadで実装しているということだ。

    MS IoT推進ラボ ドローンWG ドローンワークス 今村氏 講演

    数多くのドローンが空を飛ぶ未来に向けて

    ドローンの産業利用が一般化する未来では、どんな問題が待ち受けているのだろう。

    既存の航空機との衝突や、ドローン同士の衝突、突然の停止による落下など、考えればきりがない。

    しかし、今回の紹介されたクラウドサービスを利用することで、「無人航空管制システム(UTM)」も実現可能となるのだ。

    MS IoT推進ラボ ドローンWG ドローンワークス 今村氏 講演

    例えば、ドクターヘリがやって来た時、周辺のドローンのバッテリー状態がわかれば、UTMはあるドローンに対しては、ホバリングする指示をだし、またあるドローンには着陸する指示をすることもできるだろう。

    今後、何千機、何万機というドローンが飛ぶようになれば、ドローンに異常があった場合に、UTMはドローンポートと呼ばれる着陸場所に不時着するように指示することもできるのだ。

    SIerがドローンをビジネスにするチャンス

    MS IoT推進ラボ ドローンWG ドローンワークス 今村氏 講演

    上の図がここまで説明してきた内容のフレームワークイメージだ。

    ドローンはからエッジの階層を通して、Azureまでデータを上げていく。クラウド上では、機械学習などを活用して様々なサービスを作ったり、管制監視を行うことができるようになってくれば、その先のサービスレイヤーのSIが実現できるようになる。

    ドローンの姿勢や状態などがわかるクラウドサービスが前提としてあれば、SIerからしてみれば、農業利用であれ、なんであれ、ビジネスレイヤーのアプリケーションを作っていけばよいことになる。

    専門的なドローンの知識などはフレームワークに任せればよいということになるだろう。

    今村氏は、「ドローンだからと言って特別なことではなく、IoTのフレームワークをドローンにも持ち込んで、ビジネスに活用しくことが重要だ。」と締めた。

  • マイクロソフトとパナソニック、パブリックセーフティ分野のシステム構築で協業開始

    マイクロソフトとパナソニック、パブリックセーフティ分野のシステム構築で協業開始

    日本マイクロソフト株式会社とパナソニック株式会社は、安心・安全な社会を目指し、両社が保有するセンシング技術とクラウド技術を融合したパブリックセーフティ分野でのシステム構築に向けた協業を開始した。

    国内外で多様化する安全保障上のリスクの高まりや事件・事故の多様化に対して、ITを活用した防犯・治安への取り組みが進んでいる。それに伴い、防犯カメラ映像や事件・事故などのデジタルデータが飛躍的に増加する中、それらのデータをさらに有効活用し、犯罪捜査やテロ・犯罪の未然防止等に役立てる、より高度なソリューションが求められている。

    そこで、日本マイクロソフトとパナソニックは、世界の主要都市の警察機関などで実績のある関連情報を抽出表示し警察官や保安担当者の意思判断スピードを向上させるマイクロソフトの『リアルタイム指揮統制支援』システム(※1)と、パナソニックが北米の警察で急拡大を目指すウエアラブルカメラ映像などの『証拠管理』システムパッケージ「UEMS(Unified Evidence Management System)」(※2)を、海外での経験を生かして日本国内向けに、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure(以下:Azure)」上で連携させるという。

    加えて、パナソニックの画像・音声認識などのIoTセンシング技術を融合することで、異常事態発生の『予兆』を検知。『予兆管理』から『指揮支援』『証拠管理』にわたる統合システムを開発し、事件・事故の未然防止と早期解決につなげるという。具体的には、群衆の異常行動などを検知すると、関連地域の地図やリアルタイムのカメラ映像、過去事件情報などを一元的に活用して、警察官を現場へ速やかに配置させることで、事件の未然防止につなげることが可能になるとしている。

    同システムは、異常、危険の予知検出から、事故の未然防止、そして現場での指揮支援、証拠管理が必要となる駅や空港などの公共エリア全般で役立つと考えられている。

    ※1 『リアルタイム指揮統制支援』システム(日本マイクロソフト)
    『リアルタイム指揮統制支援』システムは、センサーおよびシステムからのリアルタイム脅威情報管理、既存のデータベースのデータの関連付け検索、VMSやGISとの統合したマイクロソフトの複数の製品、技術を組み合わせて構築されるシステム。
    2013年から、マイクロソフトは世界中の多数の行政機関と提携して、それぞれの機関のIT環境に沿った同システムを開発導入してきた。警察機関の保有するシステムなどの既存システム、データソース、および市中に配備されたセンサーからのアラートや監視カメラ画像管理システムと連携して動作する。各種センサーなどの通知を統合し、捜査のためにデータベースを人物や場所、時間などを軸に統合検索ができるシステム。これにより警察官や保安担当者は迅速な意思決定をできるようになるという。
    マイクロソフトとパナソニック、パブリックセーフティ分野のシステム構築で協業開始

    ※2 証拠管理システム「UEMS(Unified Evidence Management System)」(パナソニック)
    パナソニックが開発した証拠管理システム「UEMS(Unified Evidence Management System)」は、オンプレミスのWindowsサーバ、もしくはMicrosoft Azure上で動作するシステムで、データの格納、再生、公開、エクスポート、グループ化といったデータ操作、これらのデータを扱うユーザー管理、接続される機器の管理を行うことが可能な司法警察業界向けコンテンツマネジメントシステム。
    警察が犯罪捜査にあたって証拠として扱うさまざまな映像・音声・テキストといったデジタルデータは、高いセキュリティ性をもって管理される必要があるとともに、管理にあたってはそのデータの「完全性」すなわち取得された以降で改ざんや不整合が生じていないことを保証する必要がある。パナソニックのUEMSは、証拠となるデジタルデータを、それぞれの属性を示す情報(メタ情報)とともに、データ自身のライフサイクル(事件発生から立件・裁判・結審まで)に沿って、システム内に取り込んだ時から、常に改ざん検知機能を働かせることで、その完全性を担保するとともに、データが紐づけられた事件の種別によって必要な保存期間を自動的に設定し、不要となったデータは速やかにアクセス不可とするなど、安全性・秘匿性にも配慮した機能を備えている。

    ※3 IoTセンシング技術(パナソニック)
    センシング情報を安全に効率よく収集し、顔認証、異常行動等の高度な分析を可能にする主要技術。
    (1) ディープラーニング技術
    画像、音声認識等で、システムそのものがデータの特徴を学習し、より確実な分析精度で特徴の識別・判別・推測を行う。パナソニックではアルゴリズム自身の最適化と強化で総合性能向上を実施している。顔照合技術は機械学習機能と誤りを抑制する類似度計算手法を組み合わせた独自アルゴリズムで、米国国立標準技術研究所(NIST)が公開しているベンチマークデータセットにおいて、世界最高水準の性能を実現し、人間の目でも顔の判別が困難な左右90度近い向き、照明の明暗が強い環境、サングラス・マスクなどの一部顔が隠れているような状態でも顔照合を行うことができるという。
    (2) エッジコンピューティング技術
    センシングデータをIoT機器で分散処理し伝送経路上の負荷低減を図る技術。ビッグデータや映像情報のリアルタイム性と情報分析要求の高まりで通信経路のデータ量が増加し帯域整備が追い付かない状況になりつつある。特に情報量が大きな画像、音声のディープラーニング処理では、それに適したプロセッサをIoT機器(エッジ)側に配置し、伝送する情報をメタデータと呼ばれる属性情報に絞り込むことで、ネットワーク上の負荷を大幅に低減し、必要な情報だけを素早く効率的に伝送することが可能になるという。
    (3) IoT暗号セキュリティ技術
    パナソニックはインターネットに繋がれるIoT機器を、不正侵入、改ざん、なりすまし等、サイバー攻撃のリスクから守るため、パソコン並みのセキュリティレベルをIoT機器のプロセッサー性能でも実現する暗号・認証モジュールをソフトウエアで実現し、セキュリティカメラや決済端末などIoT機器への実装実績を積み重ねてきた。この方式は秘密鍵が外部に漏洩するリスクがなく、改ざんが著しく困難で、証拠性が非常に高い安全な運用を実現する。また、この暗号モジュールは、暗号アルゴリズムが正しく実装され、暗号鍵、ID、パスワード等の重要情報の安全性が確保されていることを保証する米国第三者認証制度であるFIPS CMVP認証を取得している。

    【関連リンク】
    マイクロソフト(Microsoft)
    パナソニック(Panasonic)

  • 関電とマイクロソフト、LPWA無線技術を活用したIoTサービスの提供開始

    関電とマイクロソフト、LPWA無線技術を活用したIoTサービスの提供開始

    関西電力株式会社、関西電力グループの株式会社ケイ・オプティコムは、日本マイクロソフト株式会社と協力し、屋外における広域でのデータ収集や遠隔での機器制御等に対応する、LPWA無線技術(LoRa方式)を活用したIoTサービスを開発し、2017年7月より、顧客にてIoT導入による効果検証等を簡単かつ安価に実施できる実証環境を用意するため、PoCサービスの提供を開始する。

    同サービスでは、関西電力グループの施設等に通信基地局を設置することで、屋外、広域でのデータ収集が可能。また、上り通信だけでなく、下り通信にも対応した無線通信機器が採用され、遠隔、双方向で機器制御等が可能であることから、LPガスメーターの遠隔検針・遮断弁の制御といった広いフィールド環境における双方向通信を要するニーズに対応することができるという。

    さらに、データの収集・分析には、日本マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォームサービス Microsoft Azureを活用することで高い拡張性(※)とセキュリティを確保しつつ、AI等の機能と組み合わせることで、さまざまなニーズに迅速に対応することができるとしている。

    同サービスは、LPガスメーターの遠隔検針・遮断弁の制御といった広いフィールド環境における双方向通信を要するニーズに対応しており、さまざまな産業領域および自治体等での利用が想定されている。

    関電とマイクロソフト、LPWA無線技術を活用したIoTサービスの提供開始

    今回のPoCサービスは、同サービスの本格展開に先駆けて、顧客がIoT導入による効果検証等を簡単かつ安価に実施できるよう、実証環境を用意するもの。具体的には、センサー、通信端末・通信基地局による最適なネットワークの構築から、データ収集、収集データの分析・見える化といったIoTプラットフォーム機能の用意まで、ケイ・オプティコムがワンストップで提供する。また、通信端末・通信基地局については、利用しやすい価格にてレンタルで提供するという。

    提供内容 価格(税抜)
    通信基地局 1台あたり 35,000円/月(レンタル)
    通信端末 1台あたり 1,500円/月(レンタル)
    Microsoft AzureによるIoTプラットフォーム
    (データ収集、可視化アプリケーション)
    上記価格に含む

    ※mineo利用料含む
    ※センサー費用、通信基地局の工事費、アプリケーション開発支援費用は別途個別に見積り

    関西電力グループおよび日本マイクロソフトは、PoCサービスの提供を通じて、IoTに求められる機能等の技術検証をさらに進めるとともに、IoTのニーズやビジネス性の検証を行い、2018年度に本格展開することを目指すとしている。

    ※顧客のニーズに合わせ、データの保存容量等を迅速に変更することが可能

    【関連リンク】
    マイクロソフト(Microsoft)
    関電(KEPCO)
    ケイ・オプティコム(K-Opticom)

  • 2017年上期における、IIoTの動きまとめ

    2017年上期における、IIoTの動きまとめ

    IoTNews Global

    2016年に話題になった産業用IoT(アメリカではIIoT、ドイツでIndustrie 4.0という用語が使われている)はコンシューマ用のIoTに比べると、コスト削減や生産性の向上などの分野で、大きなメリットをもたらすことがすでに明らかになっている。

    昨年、Industrie 4.0やIIoTが数多くの展示会やカンファレンスで話題だった。一方で、企業がデジタル化の重要性を認識しているにもかかわらず、積極的に投資する企業が少ないという事実がある。

    現在のIIoTの事例のほとんどが稼働監視や予知保全のソリューションだ。また、OT(Operational Technology:運用技術)とITを統合するためには両方分野の知識、さらにセキュリティに関する知識が必要である。しかし、このような知識をすべて持っている人材が限られているため、コンサルティングサービスの需要が高い。

    最近の傾向では、ソリューション・ベンダーやシステム・インテグレーターを始め、IIoTソリューションを展開している企業が積極的にパートナーシップを結んで、独自のソリューションに他社の製品や機能を取り入れることでフル・サービスプロバイダを目指している状況だ。

    最近のパートナーシップ例としては、Schneider Electric(シュナイダーエレクトリック)とAccenture(アクセンチュア)の5年間協力協定、ABBとIBM、Huawei(ファーウェイ)とGE, PTCとマイクロソフト, SAP とMitsubishi Electric Europe , SAPとKUKA などである。

    市場でシェアを確保しようと、大手企業が世界各国でパートナーシッププログラムを展開しているIntel IoTソリューションズ・アライアンス、GE グローバルアライアンスプログラム, 三菱電機e-Factoryアライアンスパートナープログラムなどもある。

    この統合傾向が今後も続くと、将来的には規準となるプラットホームが出てくるのかもしれない。

    また、IIoTの最大課題は、セキュリティと総合運用性・標準不足であるが、今年中にこれらの対策ソリューションが現れ始めるのではないかと期待されている。

    セキュリティの問題は、設備がハッキングされた場合、損金を始め、命に係わる事故が発生する恐れがあるため、かなりのハードルになっている。 また、ITのライフサイクルが早いため、先進的なITソリューションをレガシーシステムにどうやって繋げるかも、課題になっている。

    標準化については、産業設備の接続に使うべき規格がまだ決まっていないため、企業が将来どのソリューションが使えるかわからず、様子見している企業も多い。

    また、産業ネットワーク用Ethernetや通信TCP/IPが広く採用されたにもかかわらず、OTやITソフトウェア・アプリケーション分野では未だに相互運用性ができてない。

    このようなハードルを乗り越えるためにいくつかのソリューションが存在する。

    Node-RED はエッジコンピューティングとして、産業用制御装置などをクラウドサービスに接続するオープンソースビジュアル接続ツールである。

    Node-REDを使うことで、IIoTアプリケーション開発者が既存のソフトウェアコードを使用し、エッジデバイスを直接独自のアプリケーションに取り入れることができるのだ。

    MQTTはpublish/subscribe アーキテクチャーを使ってデータを送信するプロトコルである。

    IIoT用途においては、オープン標準や遠隔通信あるいは安定してない接続やファイアウォールで保護されているデバイスとの通信の場合も使用可能である。

    IIoTの採用によって期待される利点は、効率化と最適化だけではなく、長期に供給が需要に見合う経済を作り上げ、廃棄物ゼロの社会を作り上げることだ。

    産業向け展示会であるHannover Messe2017においては、予知保全ツールの他、デジタル・ツインデザインのサービスを提供している企業が増えた印象がある。

    例えば、BoschのRexroth、GEのPredix、SiemensのMindSphere、DassaultのDELMIAなどがそれだ。

    デジタルツインとは、物理的な設備などの資産をデジタル上にコピーしたモノであり、その設備のすべてのプロセスをデジタルでシミュレーションし、リアルタイムステータスや作動状態管理を可能にするものだ。

    ほかにも、産業向けIoTに関する発表は、多い。

    SAPはLeonardo IoTのDistributed Manufacturingという新しいアプリケーションを発表した。同アプリケーションは3D技術を工場環境に統合し、デザインや調達チームが3Dプリンティングサービス・プロバイダーとの効力できるようになった。

    IBM はCognitive Visual InspectionというWatson IoT関連ソリューションを発表し、ある製造の現場では、品質検査の時間を8割まで削減可能になったという。

    また、データ処理やAIはエッジで実施される傾向が続いていて、DellとLinux Foundationは一般IoTエッジコンピューティング・フレームワーク開発のためにオープンソースソフトウェア・イニシアティブとなる、EdgeX Foundryを公開した。EdgeX Foundryはルーター、ゲートウェイ、サーバーなどのエッジデバイスで稼働するプラットホームにとらわれない産業用柔軟なソフトウェアとして開発された。

    セキュリティ分野でスイスのWiSeKeyは接続されているデバイス用のデジタル公開鍵暗号基盤(PKI)証明書を提供しているフレームワークWiSeKeyIoTを紹介した。

    このフレームワークが認定シリコンチップによって保護されており、デバイスライフサイクル管理を含めている認定書管理システムを提供している。

    マイクロソフトはAzure IoT suite関連の新しい製品Connected factoryを紹介した。

    Connected factoryは現場のOPC unified アーキテクチャーとOPCデバイスの接続をマイクロソフトクラウドで促進するソリューションであり、クラウドからインサイト取得、安全な閲覧やデバイス設定を可能にしている。同時に、マイクロソフトがTime Series Insightsという完全に管理されている分析・ストーレジと見える化サービスを展開した。

    GEデジタルは産業用予測クラウドで稼働するメンテナンス・ソリューション開発のためファーウェイと提携した。ファーウェイの Edge Computing IoT とGEの クラウド型産業用プラットホームを統合することで、素早い産業資産とクラウドアプリケーションの接続・機械管理やデータ分析サービスを顧客に提供することを狙っている。

    シスコは3つ新しいIIoT関連製品を紹介した。IoTインテリジェンス用のコネクテッド資産管理(CAM)ソリューションは様々な資源からデータを抽出し、あらゆるレガシーシステムからの複数データスレッドを統合する。Industrial Network Directorは工場の全体ネットワークを管理するソリューションである。また、シスコの産業用 IE4000スイッチタイプはセンシティブネットワーキングに対応するようになり、データを保護しながらネットワーク上で動いてる重要なアプリケーションのスムーズな稼働を確保する。

    フランスのSchneider ElectricはAccentureとの提携でDigital Services Factoryを開発した。このソリューションは製品開発過程での構想から製造までの期間を3年間から8か月までに短縮することを目指している。Digital FactoryはSchneider Electricのインフラストラクチャーや顧客工場の何百万ものコネクテッドデバイスのデータを収集し、新しい産業IoTサービス開発を促進する。

    この協力は産業IoTやデジタルサービス展開をサポートする目的で2016年に両社で結ばれた5年間契約に含まれている。

    産業IoTは共同イノベーションによって促進されると台湾のアドバンテックは、考えている。そのため、2017年5月にiFactory SRPオープンプラットホームを独立系デベロッパーに公開した。

    PTCが提供しているKepwareという産業通信用のソフトウェアはマイクロソフトAzure Cloudと統合可能になった。KepwareのKEPServerEXソフトウェアは産業制御装置からAzure Cloudプラットホームにデータを移動できるようにアップグレードされ、産業環境でIoT資産の接続や管理をもっと効率的に実現する。

    SAPは SAP Cloud Platform展開拡大を目指し、三菱電機とKUKA AGとのパートナシップを発表した。SAPは三菱電機のe-Factory Allianceパートナープログラムに参加することが発表された。

    5月2017年に、エリクソンとマイクロソフトが提携を発表し、Ericsson IoT AcceleratorをマイクロソフトAzureに繋ぎ、Azureのクラウドを通して、企業を直接エリクソンのDevice Connection Platformを利用しているモバイルオペレーターのエコシステムにつなげる仕組みだ。

    また、様々な分析をエッジ側で行う傾向が強まってきている。そのため、エッジでEthernet、ワイレスやセルラーゲートウェイ、Ethernet スイッチやルーターやRaspberry Piのような小型コンピューターの数が増えてきている。

    エッジで集めたデータをフィルタリングしたりや中継をすることで、現場でデータ分析や異常検出を行い、異常があった場合、管理者にアラームで知らせて、即時対応を促すことができるのだ。この取り組みの結果、製造過程の質や生産収率を向上できる他、クラウドに送信するデータ量を削減し、コストも削減できる。

  • ドローンワークスが「IoTビジネス共創ラボ」に参画、「ドローンワーキンググループ」を立ち上げ

    ドローンワークスが「IoTビジネス共創ラボ」に参画、「ドローンワーキンググループ」を立ち上げ

    ドローン用国産フライトコントローラの開発・販売及び、ドローン用クラウドサービスを手掛けるドローンワークス株式会社は、「IoTビジネス共創ラボ」に参画し、ドローンを活用したビジネスソリューションの開発を目指す「ドローンワーキンググループ」を2017年5月に立ち上げた。

    「IoTビジネス共創ラボ」は、IoT/ビッグデータ領域のエキスパートが集まりMicrosoft AzureをプラットフォームとするIoTプロジェクトの共同検証を通じてノウハウを共有するコミュニティであり、日本マイクロソフト株式会社が事務局、東京エレクトロン デバイス株式会社が幹事会社を務める。

    今回、マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」を活用したドローン向けサービスプラットフォームの開発とサービスアプリ開発促進を目的に、「Microsoft Azure」をプラットフォームとするドローンプロジェクトの「IoTビジネス共創ラボ」会員間での共同検証などを行う。

    「ドローンワーキンググループ」では、マイクロソフトの製品を使用したビジネスの共同検証も行うという。第一弾として「Skype for Business」をドローンで使用し、多点の遠隔地を結んだリアルタイム映像でのインフラの保守・点検を可能にするという。このようにドローンの可能性を広げ、「IoTビジネス共創ラボ」会員同士のドローンビジネスを拡大していくとしている。

    「ドローンワーキンググループ」では、「IoTビジネス共創ラボ」会員のソフトウェアやサービスとドローンを使用したビジネスの共同検証やビジネスマッチングを行う。例えば「IoTビジネス共創ラボ」会員のウイングアーク 1stの「MotionBoard」と「Microsoft Azure」を使用しドローンからのセンサ情報をリアルタイムに可視化するサービスを構築した。

    また同じく会員のアバナード株式会社とは、作業現場における画像解析やドローンで取得した情報と周辺システムの情報を組み合わせたデータの可視化など、ドローンのビジネス活用におけるシナリオ検討、Proof of Conceptの実施、業務への適用を進めているという。

    【関連リンク】
    ドローンワークス(DroneWorks)
    マイクロソフト(Microsoft)
    東京エレクトロン デバイス(TED)
    ウイングアーク1st(WingArc1st)
    アバナード(Avanade)

  • マイクロソフト、産官学連携で構築する「農業データ連携基盤」でMicrosoft Azureを活用したデジタル農業を実現

    マイクロソフト、産官学連携で構築する「農業データ連携基盤」でMicrosoft Azureを活用したデジタル農業を実現

    日本マイクロソフト株式会社は、慶應義塾大学を代表に産官学が連携して構築する情報連携プラットフォーム「農業データ連携基盤」において、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure(以下、Azure)」を活用した基盤構築を中心に協力する。「農業データ連携基盤」は、農業におけるICT活用推進に向けて、農業ICT関連の様々なサービスの連携、データの共有・活用、そして公的機関等の保有する農業・地図・気象関係のデータ(オープンデータ化)を構築するもので、デジタル農業の実現を目指すという。

    現在、日本の農業は、高齢化の進行による若い農家の担い手の不足や、ベテラン農家の技術継承の問題など、大きな課題があり存続の危機が謳われている。この課題を解決する為に、ICTを活用して農業の生産性を高める取り組みが始まっているが、各農業ICTサービス間の相互連携が無いことや、公的データが散在していること、ICT活用が困難な状態のデータが多いことなどが大きな阻害要因となっている。

    この課題を解決する政府の方針としても第6回未来投資会議において、安倍首相より、官民で気象や地図などのデータを出し合い、誰でも簡単に使える情報連携プラットフォームを本年中に立ち上げると表明があった。この情報連携プラットフォームは「農業データ連携基盤」として、様々な農業ICTサービス、農業機械、IoTセンサー間でデータを連携し、農業ICTベンダーの壁を越えて、異なるシステム間でのデータの活用を実現する。

    また、公的機関や研究機関が保有する様々なデータの集約、更に一定のルール下で農家個々人のデータの共有が可能となるビッグデータを形成できる。この取り組みにより、ベテランの経験と勘のみに頼るのではなく、データを活用した農家の経営改善や生産性向上、気象データ等を活用した作物の安定供給、更にはベテラン農家の技術継承やこの技術とデータを融合した高品質生産などのより、おいしく安全な作物を収穫でき、もうかる農業を目指すとしている。

    Azureの活用における利点は以下の通り。

    • 民間企業のみならず世界の多くの政府、行政機関で社会インフラを担う仕組みの基盤として採用され、国内外を問わず農業分野でも数多くの実績がある
    • オープンソースのプロジェクトを含む様々なサービスを仮想環境で円滑に運用できるだけでなく、データ基盤としてIoTやビッグデータ、AIなど先進的な機能を用意に利用しサービスを構成することができるPaaS機能を備えていて、「農業データ連携基盤」で求められるさまざまな業界をまたがる多くの事業者からのデータの連携、格納、利用が容易に実現できる
    • 最高レベルの国際標準が設定されたセキュリティ
    • Azureが、日本セキュリティ監査協会JASA-クラウドセキュリティ推進協議会が制定した「クラウド情報セキュリティ監査制度」において、日本初となる「クラウドセキュリティ(CS)ゴールドマーク」を取得
    • 国内2拠点(東日本、西日本)にある堅牢性を備えたデータセンターからサービスが提供され、災害対策環境が整備されている
    • 日本のデジタル農業の輸出を想定し、海外利用でもパフォーマンスを出せるクラウドプラットフォームである

    データを活用した農業は以前から取り組まれていたが、製造業など他の業種にくらべて関係者での情報の連携、活用が遅れていた。特定の事業者に依存しない共通の連携基盤が整備されることにより、農業生産者だけでなく流通、販売や金融、保険にいたるまで農業に関連する事業者がデータを活用した事業に変革することができる。Azureは既に多くの事業者で業務サービスの基盤として採用されているため、様々な農業ICTサービスとも容易に連携することができるという。

    また、これまで個別に管理していたデータを第三者が利用し、海外販売や6次産業化などの新しい農業にかかわるビジネスを創出することが期待できる。海外の農業生産者、販売事業者などとも容易に連携ができる為、Azureを活用したデジタル農業は、日本の農業を強化し、大きく発展することへ貢献するとしている。

    <「農業データ連携基盤」( データプラットフォーム )の概要>

    プロジェクト名 農業データ連携基盤の構築
    期間 ~平成31年3月末(SIP予算)
    プロジェクト概要 農業の担い手誰もがデータを駆使して生産性の向上や経営の改善に挑戦できる環境を生み出すため、データ連携機能やオープンデータの提供機能を有する「農業データ連携基盤」を平成29年中に構築。構築に向けて、農業ICTベンダー、農業機械メーカー、研究機関、農業者及び農業者団体等の農業分野に関係する多様な主体が参画したコンソーシアムを設立。
    併せて、ほ場の地図情報、市況データ、土壌データなど公的機関等の保有する情報のオープン化を進める。
    農業データ連携基盤の機能 (1) データ連携機能農業
    ICTベンダーや農機メーカー等の壁を越えて、様々な農業ICT、農業機械やセンサー等の間のデータ連携を可能にする。
    (2) データ共有機能
    一定のルールの下でのデータの共有が可能になり、データの比較や生産性の向上に繋がるサービスの提供を可能にする。
    (3) データ提供機能
    土壌、気象、市況など、様々な公的データ等のオープンデータ、民間企業による有償データ等の蓄積を図り、無償・有償での農家に役立つ情報の提供を可能にする。
    (4) サービス連携機能
    精密気象予報、精密地図等、既に提供されている民間の有償サービスとの連携を図り、プラットフォームを介し、個々の農業者が目的や時期に合わせてこれらサービスの利活用によりエビデンスベース農業の実現を図るための措置。
    プロジェクト代表 慶應義塾大学SFC研究所
    農業データ連携基盤( データプラットフォーム )参画機関 井関農機株式会社、NEC(日本電気株式会社)、NECソリューションイノベータ株式会社、NTT(日本電信電話株式会社)、NTT空間情報株式会社、株式会社NTTドコモ、株式会社ハレックス、株式会社クボタ、慶應義塾大学SFC研究所、全国農業協同組合連合会、ソフトバンク・テクノロジー株式会社、株式会社日本総合研究所、公益社団法人 日本農業法人協会、 日本マイクロソフト株式会社、株式会社ネクストスケープ、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構、農匠ナビ株式会社、パナソニック株式会社、株式会社日立ソリューションズ、株式会社ビジョンテック、富士通株式会社、ヤンマー株式会社、株式会社ライフビジネスウェザー
    関係省庁 内閣府、農林水産省、内閣官房、総務省
    予算等 同研究は、内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「次世代農林水産業創造技術」(管理法人:生研支援センター)によって実施される。

    【関連リンク】
    マイクロソフト(Microsoft)
    慶應義塾大学(Keio University)